親切さん in カフェ

カフェでコーヒーを飲んでいたら、となりのテーブルについていた男性と、
通りすがりの男性が熱心に話をしていた。
あまりにも仲良さそうだったので最初は友達同士かと思ったが、
どうやら二人は赤の他人。通りすがりの男性はテーブルにつくことなく、
今度は少し離れた場所で携帯電話で誰かと話しだす。
通りすがりでの知らない人同士の会話、これって日常茶飯事なヌーヨーク。
別にめずらしい光景ではないので、それほど気にはならない。
ただこの男性、なんだかお忙しそうにソワソワしている。
コーヒーを買いに行き、戻って来たら店に置いてある紙ナプキンやお砂糖を
大量に紙袋につめたり、また携帯電話で誰かと話しながら店内をウロウロしたり。
お店のゴミ箱を掃除しに来た店員さんに、
「どんな人がどんなゴミを捨てるかわからないんだから気をつけなさい」とか
延々に話しかけている。話好きのおっちゃんや。
ファイナリー、その人がお店を出る時、
もう一度店内を振り返って誰かに話しかけている。
「ねえ、君もうちょっとこの店にいる?」って。
サングラスをかけているけれど、視線がワタシのほうに向いている。
あれ?ワタシに言っているのかね?
「ねえ、この誰かのカバン、盗まれないかみはっといてあげて」。
そのカバンの持ち主さんは、店に到着するなりカバンを置いてコーヒーを
買いに行ってしまったらしい。置きっぱなしのカバンを指差して、
見張っておいてとワタシに言うその男性。
親切さん?
うんわかったと答えたら、その親切さんは満足そうにお店を後にした。
四コマ漫画、猫又指南復活しました。
これが掲載していただいた雑誌「ねこ」8月号です。
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